J.B.さんの観戦記
10・25全日本福井大会


試合前
分裂後、初の全日観戦。
分裂直後の七尾大会には行けなかっただけに、
今の全日がどんな状況なのか、興味深々。
・・・と言っても、大体想像はついてたけどね。
いつも通りに 早めに会場へ。
チケットは 予想通り、当日でもまだまだ余裕アリ。
リングサイドの2列目をGET。しかも真ん中。
それにしても、客足が鈍い。
これが、平日の福井の相変わらずの光景なのか、
 分裂後の全日の観客動員の伸び悩みのせいなのかは、よく解らん。
寂しい状態のまま開場。
外の売店でパンフを購入して
 館内に入って、まずビックリ。
体育館を半分に仕切ってある。
当然、1階席は椅子が6〜8列程度。
2階席を開放してるか、してないかの差はあるにせよ、
 
これじゃぁ、先月 この会場で見た闘龍門と同じじゃん。
唯一のメジャーのプライドは、天井からぶら下げた吊り照明だけか・・・。
・・・寂しさに浸りながら 席を探す。
 すると、東側のはずの席に、ナゼか「北側」の表示が・・・。
アレ?じゃ、東はどっち??と探してみると、なんと南側の向かい。
ん??
時計回りで、南→北→東→西の順に席がある??
なーんか納得いかないまま 場内をウロウロしてると、
 またまた
ろっちさん登場。
「寂しいですねぇ」と挨拶(^^)
会場の変則的な席割も、
 前売りの伸び悩みをみて、急遽 変更したのかも?という話になる。
そっかー、最初はフロア全体の予定で会場押さえてて、
 それを無理矢理 半分に変更したから、こんなヘンな配列になったのかも。
あくまで推測だけど(^^)
でも、パンフは 分裂直後よりも ページ数が増えたそうな。
 よーく見てみりゃ、M2Kやヨネ、浪速、
 更には出場予定のない組長まで載ってる(^^)
そーこーするうち、売店には天龍の姿が。
さすがに この時ばかりは 人だかりが出来たが、すぐに 落ち着きを取り戻す。
グッズもあまり売れてないようだし、
 心なしか、天龍の表情も冴えないなぁ。
席について シャッタースピードを調整しながら 試合開始を待つ。
しつこいくらい「売店では天龍選手が・・」とアナウンスがあって、
 「あぁ、客待ち状態なんだな」とゆーコトがわかる。
 案の定、チョット遅れて試合開始。

第1試合
 ○ 相島 勇人(アバランシュホールド 土方 隆司 ×

   渕 正信   からの片エビ)   奥村 茂雄
渕は別格としても、他の3人は 今回全日に上がるようになってから
ようやく顔と名前が一致した選手(^^)
 正直、何に注目すべきか よー解らん顔ぶれ。
この中では、相島の体のゴツさが目立つ。
序盤は 第一試合らしく、レスリング主体の攻防。
 ・・・と言うより、奥村が一方的に相島を攻める。
 相島は 単発でチョップやボディスラムを返すも、
 グラウンドでは 奥村に歯が立たない。
そんな相島に「頑張れ!」「返せ!オラ!!」と コーナーからしきりに檄を飛ばす渕。 
やっとの思いで相島が渕につなぐと、
 場内は 早くもフッチー、チャチャチャコール。
 ・・・オイオイ、第一試合でいきなり フッチーで盛り上がって、
 このままメインまでテンション持つんかいナ?との不安をヨソに、
いきなりフェースロックを決める渕。
 さすがにグラウンドになっても、主導権は渡さない。
変わって 相島と土方のシチュエーション。
 打撃中心で打ち合う両者、
 チョップ合戦は互角、土方はミドルキックを相島に打ち込む。
さらに 中腰で耐える相島のアタマを 平手で叩く!
 
パチーンという爽やかな音が 響き渡って館内爆笑。
さらにこの後、コトあるごとにスキンヘッドを叩かれる相島。 
試合は、土方の相島へのフィッシャーマンを渕がカットした辺りから 乱戦に。
 最後は 相島がバックドロップ→Wアームスープレックス→
 アバランシュホールドと繋いで 土方をピン。
試合後、フッチーとレフェリーの京平サンが
 
叩かれまくった相島のアタマをなでなでしながら 勝ち名乗り。
ん〜、奥村と土方は、意外にバランスのとれた選手だっただけに、
 
相島のレスリングの出来なさが 目立った一戦でした。

第2試合
   愚乱・浪速 (キン肉バスターからの 望月 亨 × 
 ○ モハメドヨネ        片エビ)望月 成晃
試合前、ヨネ&浪速のサインボール投げ。
 全日の所属選手じゃなくても、こういうサービスは継続してるわけね。
 いい傾向だ。
ヨネは、アフロにしてから初めて見た。
 アタマがでかい分、体も大きく見える
 (実際、この4人の中では 体格的に突出してるハズだけど)。
つづいて ナゼか今日は2人のM2K・・・イヤ、
M2登場。
後で気が付いたけど、ハンセン欠場に伴うカード変更で
 神田があぶれちゃったらしく(「ハンセン欠場」に後で気付くってのも・・何だかなぁ)、
 今日はセコンドとして登場。
でも 彼らも、先月の闘龍門に続き
 ほんの1ヶ月の間に2回も福井でキックボードに乗るなんて、
 ハードなスケジュールやね。
近くの席で観戦していた
ろっちさんから、
 「モッチーにブーイングしないんですか?」と突っ込まれる。」
おぉ、そーだった、福井をド田舎呼ばわりした大ヒールの登場だった(^^)
ここで逢ったが百年目か!?
 ・・・でも、今日の会場の雰囲気は おおむねM2K歓迎ムード。
客層も 闘龍門の時とかなり違うみたい。
 ブーイングしても、浮いちゃいそうだしなぁ・・・
と躊躇してる間にキッカケを失う(^^)
まぁ、いいか。僕はいい試合が見れれば それでいいんやけどね。
試合は序盤 モッチーとヨネの蹴り合い。
 モッチーの思いっきりのいい蹴りが炸裂するも、
 ヨネもジャンピングニーを返して 「おー!」。
替わって出てきた浪速は コルバタ、風車式バックブリーカー等のルチャ系の動き。
しかし、ヨネとモッチーの攻防に比べると ちょっと軽い感は否めない。 
ロープの緩さに足元をとられながら狙ったカニカニエルボーを
 案の定 下から迎撃されてから、浪速が捕まる。
モッチーの打撃、逆エビ。
浪速は何とかエスケープするも、
 熱くなってコーナーから乗り出したヨネが 厳しいチェックを受けてるせいで、
 レフェリーに気付いてもらえず、逆に もちすすとの2人がかりの攻撃を受けるハメに。
逆エビに捕らえられたまま、ジッと耐える浪速がキュート。
この状況を脱した浪速が
 もちすすを場外に落として ブランチャを仕掛けたところから 試合は動き出す。
リング上はヨネvsモッチー、
 モッチーは ヨネボンバーをキックで返しての三角蹴り
 これをヨネがキックで叩き落す。
浪速とモッチーのマヒストラル合戦、浪速の雪崩式フランケンも、カウント2。
最後、ヨネはもちすすにラリアットから
 「みなさん、お待たせしましたー!」と叫んでキン肉バスターの体勢へ。
コレは直前でモッチーに カットされるが、
 浪速のフォローを受けての2度目のトライで もちすすをピン。
この技、初めて見たけど こーゆー入り方するんだ(^^)

 よくよく考えたら、モッチーは みちのくにもバトにも参戦してたから、
 ヨネ&浪速とも対戦済みのはず。
そのせいか、流れるような展開の 見応えのある一戦でした。

休憩
前半が2試合だけで、いきなり休憩って言われても・・・ まえの試合が いい感じで、会場も盛り上がってただけに ここの休憩はちょっと残念。

第3試合
 
× 荒谷 信孝(パワーボム)越中 詩郎 ○
期待の大きい荒谷のシングル。
 前回、WAR8周年の後楽園で荒谷を見たときのダメダメぶりから
 どの程度成長してるかが 楽しみでもあり、不安でもある一戦。
先ずは 越中が、維震軍時代からそのままのテーマ曲で入場。
 さすがに、全日の会場で 当たり前のようにかかると違和感あるなぁ、この曲。
次に 荒谷の入場。髪型が・・・短くなって、鮮やかな金髪になってる。
案の定、ゴング直後に
「テメー、よくも染めやがったな!」と、越中の口撃の対象となる。
・・・で、結局、荒谷が変わってたのは その髪色だけでした。
越中に膝を攻められて動きが止まり、
 打撃の攻防では ケツに押され、
 単発・単発の反撃から 焦って出したムーンサルとは
豪快に自爆。
最後は パワーボム1発で あっさり終了。
やっぱり、シングルでのスタミナ不足と、膝がそーとー悪いのは、
 もう どーしよーも無いのかな?
このカードがセミにならないのが ツライね。

セミ
   ジョージ・ハインズ        TARU ×

 ○ ウルフ・ホークフィールド(片エビ)ジャイアント・キマラ
キマラは、顔をベールで覆って ゆら〜りと入場。
 TARUさんも、いつものレイヴェン調で入場。
 マスクつけたままのTARUさんが キマラと並ぶと、
 
立派な怪奇派コンビに見える(^^)
続いて、ウルフ&ハインズ入場・・・のハズが、
 2人の前を歩くガタイのいい老紳士の登場に、場内ざわめく。
うそぉ!?マジ!?あれ、ジン・キニスキー!?
歓声に手を上げて応えながら、ゆっくりとリングイン。
 木原リングアナと並ぶと、そのデカさが際立つ。まさに
伝説上の仙人ってカンジ。
「今シリーズの新3冠王者決定トーナメント立会人、
 ジン・キニスキー氏が来場しております」と紹介を受けると、
 軽くネクタイを直して・・・そのままリング下へ・・・!?で、そのままアッサリ退場。
あら?マイクは持たないのね。  
でもまさか、日プロ世代のガイジンレスラーを ナマで見ることができようとは・・・
さすが全日、ってトコを見せつけられ、
 すっかり 試合そっちのけで盛り上がってしまいました。
さて、肝心の(?)試合、試合。

セミを任されたせいか、キマラがやたら元気に動き回る。
 「ウナラ〜!」と叫びながら、ボディスラム、
 コーナーへ押し込んだウルフのボディへの地獄突き、体当たり合戦等など。
  調子に乗って、ウルフに力比べを挑もうと
 自信満々そうに右手を高く差し上げるキマラ。
 するとキマラより長身のウルフは、さらに高く手を差し上げて挑発、
 キマラ、
届かないで悔しがる(^^)
ならばと今度は、左手で挑むキマラ・・・
同じだって(^^)
ガイジン組の方は、ウルフのモンキーフリップ、
 ハインズの打点の高いドロップッキクをキマラに決めて反撃開始。
中盤はTARUに的を絞って攻める。
 特にハインズは 卍固め、ジャーマンなど、意外な技を繰り出す。
ウルフ、キマラに比べると ちょっと体は小さいけど、
バネもあって、結構いい選手みたい。
最後は、スーパーヘビー級のパワーに押されたTARUさんが、
 ウルフ&ハインズのトップロープからの時間差ボディプレスから
 ターボドロップへと繋がれて撃沈。
まぁ、「ひょっとしたら塩ッ気満点の試合になるかなぁ」と心配してた割には、
 ちゃんと起承転結のある試合でよかったッス。

メイン
   新崎 人生           ジョニー・スミス  ×

 ○ 天龍 源一郎(ラリアットからの マイク・バートン
   川田 利明       片エビ)スティーブ・ウィリアムス
先ずは お経が流れて人生が一人で入場。
 リングサイドで拝む、リング上で跪く、拝む、と とにかくタメまくる。
 
ん〜、いい選手やね、シャッターチャンスが多くて(^^)
あとの2人は どーゆー順番で出てくるのかな?と興味深々でいると、
 サンダーストームとホーリーウォー(だっけ?川田のテーマ)の合体テーマで、
 天龍が先、川田が後で入場。
 これが、今の全日のオフィシャルな「格付け」か。
川田は 先の健介戦にむけて だいぶ体を絞っていた様子、
 お腹周りがかなりスリムになってた。
つづいて、ガイジン組がまとめて入場。
 バートンは いつものように ファンとタッチしながらリングサイドを1周。
ウィリアムスの脇腹のテーピングが痛々しい。
先発は 天龍とスミス。
 腕の取り合いで 天龍のしつこさが目立つ。
替わって、人生登場。
 グラウンドでのバックの取り合い、足の取り合いなど、静かな攻防が続く。
人生が川田にタッチすると、天龍もしゃしゃり出てきて
 ナント Wのショルダータックル!
おぉ!
イヤイヤながらも ちゃんと連係してるんじゃん、この2人!
 ・・・でも、結局 合体らしい合体は コレっきり。
 コーナーに控えてても 微妙な距離を保てた両雄。
 やっぱり、最終戦での対決を控えた(順当ならね)者のタッグって、ムリがあるよね。
試合は、スミスと人生の攻防を軸に進む。
 ウィリアムスは脇腹がそーとー悪いのか、スミス&バートンに任せっきりで
 なかなか しゃしゃり出てこない。
 
そのお陰で、重厚でメリハリのついた試合展開になる(^^)
終盤は 日本陣営のパワーボム狙い
 川田のトライはバートンがリバースで返す、
 人生の念仏ボムも 拝みの段階でカット、
 更に天龍のパワーボム狙いもカットされ、一気に乱戦モードへ。
最後は 川田のジャンピングハイキックを受けて フラフラのスミスへ
 天龍がラリアットでトドメ。
あまりバタバタした雰囲気じゃなく スミスのテクニック、バートンの気合、
ウィリアムスの脇腹痛くて泣きそうなカオ、
 天龍のゴツさ、人生の絶妙の間の取り方、
川田の無愛想さと
 各自の持ち味が出てた いい試合でした。

総評
メインは、いいのよ、メインは。
役者も揃ってたし、
ウィリアムスもおとなしかったし(^^)
でも、それ以外のカードが・・・弱い。
天龍の地元 福井でも 体育館半分の入りだもんなぁ・・・。
少なくともあと2〜3人、華のある日本人選手がいないと
 地方での観客動員は厳しいんじゃないかな?

「天龍ー川田、10年目の再会」という壮大な大河ドラマが
 「対抗戦」の一言の影に隠れまくってる現状、
 マスコミが煽って 都市部での対抗戦を盛り上げれば盛り上げるほど
 単独での地方興行が 盛り下がってしまうという 悪循環に陥りつつあるコトを痛感。

天龍の地元で、かつてSのプレ旗揚げ戦が行われたこともある福井で 今日みたいな動員数では、いくら大量離脱で人件費が押さえられてるとはいえ、
 このまま地方興行を続けるのは 採算的に合わないのでは?と心配になっちゃう。

う〜ん、各々の試合を見てると、決して つまらないワケじゃないんだが・・・。
決して楽観視できない状況だと思います。

健介戦前、川田が「負けたら全日がインディーになっちゃう」と発言してましたが、
 今日の全日は
もはや立派なインディー団体でした。
・・・とか言いながら、また見に行きたいんだけどね。
 いや〜、マジで また来れるように頑張ってください。

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