みどりさんの観戦記
3・11 メモリアル力道山横浜大会
どっちかというとあまり大きな会場での試合は見たくない方だ。
だっていい席で見ようと思えばチケットがめちゃくちゃ高いし、かといって妥協して安い席にすれば全然見えないし。
「会場の雰囲気を楽しむ」って人もいるけど、私は試合が見たい。しかも自分の目で。そんなわけで直前まで行くかどうか迷っていたこの大会。タッキーことジャニーズJrの滝沢くんが参加するってだけでチケットがどう売れてるかも読めなかったし。
でもやっぱりシーマが見たい!ってんで行くことに。お金がないので席はアリーナB。それでも
7000円。高いよなあ。目的は第1試合だけだけど、その分モト取らなきゃ。
開場1時間前に知人と待ち合わせ。隣接のレストランでお茶してると、坂口征二ご一行さまが入ってきた。でかい。しかし取り巻きの人たちのなんとあやしいことよ。
筋金入りの新日ファンだという知人はかなりうれしかったようだが、私は「あ、見たことある人」ぐらいな感じ。そんな私だから、今回の大会も「多団体の選手がいっぱい見られるお得な大会」ぐらいの認識。力道山の功績なんて全然知らないし。相変わらず失礼な私。
開場と同時に会場へ。入場前、闘龍門関係の知人を見つけ士気が上がる(笑)。
会場に入るや1500円のパンフを買い、もみくちゃになりながら売店を物色。もちろんお目当ては闘龍門の売店だったのだが……な〜〜〜いっ!
新日はもちろん、FMWもバトも大日本もUFOも全女もJWPもあるのに、闘龍門の売店がな〜〜い!どーゆーこっちゃ!場所が取れなかったのか? 同じ日に他の会場で試合があったみちプロは、参加選手が1人ということもあって売店がなくても許せるけど、なんで闘龍門がないのお? 途端に試合開始までが長く感じられてテンション下がる。
しばらくして連れと合流。大日本の小鹿社長を見つけ、2ショットをおねだりする連れ。マニアやの〜。私は興味なし。
席はリングをはるか遠くにながめる、なだらかなスロープの真ん中へん。会場全体が見渡せて、けっこう見やすい。
しかしやはりリングが遠い。隣にはタッキーファンらしき親子連れ。ジャニーズのコンサートでよく見るハート型のペンライトを持っていた。
やがて18時になり、場内が暗くなった。ライトの当たったリングにあがったのは猪木。「みなさーん、元気ですかあああ?」出た出た出たあ(笑)。
その後、タッキーを呼び入れて国家斉唱。なぜかタキシードというよりは燕尾服(笑)姿のタッキー。声がか弱くて「なんでこの子が君が代?」みたいな感じ。場の雰囲気に飲まれていたのかしらん。
その後、噂されてた猪木対タッキーのエキシビジョンマッチかと思いきや、それは休憩明けのお楽しみということで第1試合へ。
そこまでひっぱるかあ!と思いつつ、シーマ登場に向けて心の準備をする私(笑)。
この時点で会場を見渡すと、客の入りはまばら。時間が早いせいかとは思うが、会場前でダフィーが「いい席割引するよ」って言ってたのを思い出す。前売り買って失敗だったか。
○第1試合
マグナムTOKYO&グラン浜田 VS CIMA&スモー・ダンディ・フジ二千
私にとってはいきなりメイン(笑)。
おなじみのテーマが流れ、シーマ、そしてダンディが入場。セコンドとしてTARU、SUWAも一緒だ。C−MAXそろいぶみ。おいしすぎる。カメラに向かってファッキューポーズをするシーマの顔が、ビジョンにアップで映し出される。
いい顔だ〜(うっとり)。ここでいきなり「シーマ〜!」と絶叫する私。場内はまだ温まりきってないせいか、連れをはじめ、明らかに周囲の人間に引かれているのがわかる。しかし今日はかまっちゃらんない。なんたってこの試合を見にきたんだもん。
マグナム入場。新調したのか、黒いガウンを着ている。このマグナムが会場中を練り歩くったら。今日は10試合もあるんだから、第1試合からおすなよ〜と思いながら見る(笑)。
さすがにチップは少なかったようだが、会場すみずみまで歩いたせいか満足そうなマグナム。入場のみでシメのダンスはカットされていた。
浜田入場。セコンドにTAKAと浪花を発見。いきりたつシーマ。おお、いいぞ!「シーマ、やれ〜!」と叫んだ私の声にかぶさって、後方から「TAKA、やれ〜!」の声が。見ると2列後ろのアベック(ちなみにこのアベックは最後の試合まで必ず誰かの名を叫びまくっていた)。おうおう、上等じゃねえか、と戦闘態勢に入る私。燃えてきた。これでこそメインだ(笑)。
こんな遠くの席から大声で叫ぶような客になろうとは自分でも思わなかったが、結局後ろのアベックに張り合うように「シーマ!」と叫びまくる私。試合の方は、ダンディがマグナムにつかまってへろへろになったところを、最後はバイアグラドライバーでシメられる。シーマは途中、TAKAに向かってツバを吐くところ以外は(弧を描くのが遠目にもしっかり見えた/笑)あんまし見せ場なし。アイコノクラズムも決まらなかったし。しかし、私的には燃え尽きた感満点。ぐったり。
○第2試合
石川雄規 VS 佐野なおき
J−CUPの優勝候補と名高い佐野の試合。入場テーマが佐野はTOTO、石川がコージー・パウエルと、私がかつて好きだったアーティストの曲でちょっとうれしかった(笑)。
石川のセコンドにはアレクとケニーくん。やっぱりこの2人あやしい(笑)。試合は関節合戦を中心に進められ、佐野の勝ち。けっこう地味な試合。
○第3試合
近藤有己 対 韓 天潤
パンクラスの試合は見たことないので、ぼんやりと見る。韓国の韓(わかりやすすぎ)は異様に太股が太い。あんなんで蹴られたらひとたまりもないなーと思ってるうちに、近藤がチョークスリーパーで秒殺。
リングインする前に近藤が祈ってた時間の方が長かったんじゃないか?
○第4試合
堀田祐美子&コマンド・ボリショイ VS 輝 優優&春山香代子
発表当初は堀田と輝のシングルだったのが、いつの間にかタッグに。この中では春山がどう見ても格下。なんでこんな組み合わせになったのか不明。
堀田相手にローリングクレイドルやったのは立派だったけどね。試合はボリショイが春山をフォール。そりゃねー。
○第5試合
井上京子&田村欣子&仲村由佳 VS ダイナマイト・関西&日向あずみ&倉垣 翼
前回の全女の試合ですっかり日向ファンになった私。ということで目はどうしても彼女に。
京子は男子とやってるせいか、また身体が大きくなった感じ。初めて見るダンシングツリーは迫力満点。日向がやられてるのに思わず拍手を贈ってしまった(笑)。
仲村は女子プロやってるのが不思議なくらい小さくてきゃしゃ。顔はかわいいし、私と同じラクリマファンということで注目してるのだが、なんかねー。男のファンにはたまんないんだろうけど。
試合は田村がダブルリストアームサルトで倉垣をフォール。前に同じ技で美佐恵ちゃんをフォールしたのを見たけど、あれってけっこう強引な技だよね。
○第6試合
藤原喜明 VS 初代タイガーマスク
組長といえば「リン魂」でまわししめてる姿しか見たことない私にとって、けっこう興味深い試合。
タイガーは、マスクをして入場したものの、下が柔道着のようなものだったためかリングインしてすぐにマスクを脱いで、佐山聡に。
試合は手に汗握る関節合戦。中盤、蹴りを連発したタイガーの足を強引に取った組長(どんな形か見えなかった)をレフェリーが止めて組長の勝ち。
○第7試合
木戸 修&安田忠夫 VS 剛 竜馬&平田淳嗣
プロレスバカの試合も見たかったのだが、次が休憩ということでいち早くロビーに出て、食糧&ビールの確保に(笑)。おかげで最後の1個というアメリカンドッグをゲットできた。
これだけの人数が集まってるのに、フードの売店が少なすぎ。前にここで試合を見た時はサンドイッチやらケンタッキーやらの出店が出てたのに、今回は純粋に会場備付けの売店のみ。
客席内食べ物持ち込み禁止とはいえ、そりゃないっすよ〜。試合は平田が勝ったらしい。
〜休憩〜
懐かしい知人に会ってロビーで話し込む。それにしてもロビー煙たい。
○特別試合
アントニオ猪木 VS 滝沢秀明
ガードマン&組長に守られてものものしく入場したタッキー。黒いジャージの上下のまんま試合を始める。
ストロングスタイルのタッキーが見られるものと思ってた私はちょっとがっかり(笑)。
レフェリーは組長。結局2対1のような様相の試合に。タッキーファンの黄色い歓声と、猪木ファンの野太い歓声が交錯する妙な雰囲気。
でもこの日いちばんの盛り上がりを見せていた。な〜んだ、みんなこれが見たかったのか(笑)。
タッキー相手に、けっこう容赦なくチョップをたたきこむ猪木。見ながら「これって、野球少年が長嶋
相手にキャッチボールするようなもんかなあ」とも思う。
果敢に猪木を攻めたタッキーは、組長の助けもあって3カウント奪取。
負けたせいか、「1、2、3、ダ〜!」はなし。残念。
○第8試合
H&山崎直彦 対 山川竜司&本間朋晃
どっちの団体も生で見たことがないので、けっこう普通に見てたのだが、これが意外と面白かった。
第1試合から叫びまくってた後ろのアベックは、どうやら本命は大日本だったようで、この試合にかぎっては「ああ、○○だ。決まるな」とかいちいち技を予告してくれていた(笑)。
おかげで勉強にはなったけど、なんでああやって技の名前とか言いたくなるんだろう?
それはさておき、大日本といえばデスマッチのイメージしかないので、この試合も流血必至かと思ったのだが、意外や意外、真っ当な攻防だったのでビックリ。
FMW勢もこのメンバーだからか、見ててイライラしなかったし(笑)。
でもどっちも単独興行には行かないだろうな。
○第9試合
ターザン後藤 VS 安生洋二
“遺恨対決”の遺恨がなんなのかよくわからないので試合前からすでに楽しみが半減している私。
先に入場したターザンと同じポーズで向かい会う安生。この人はもしかしてお笑いの人?何が遺恨なの?と思いきや、試合は途中から凶器(でっかいフォークのようなもの)を取り出したターザンが大暴れ。
場外にいたっては最前に座っていたタッキーにまで手を出しそうになる有り様で、場内から一斉にブーイング。
しかし、普通は大会場での試合ではリングサイドの客席の前に鉄柵が置いてあるのに、この日はなかったのは、あらかじめ誰かがタッキーを襲うという計画があったからなのかしら?といううがった見方をしてしまったりも。いかんいかん。
結局、制止するレフェリーを2度も突き飛ばしたターザンが反則負け。なんだかなー。
○第10試合
橋本真也&小川直也 VS 天龍源一郎&BBジョーンズ
大会直前にアメリカから連れてこられた謎のガイジン・BBジョーンズ。天龍と一緒に入場してきたが、頭3つ分ぐらい抜きんでている。傍目にもイジョーにでかい。リングに上がる時は、なんとトップロープをまたいでいた(笑)。ガイジンだけに足が長い。
一方の橋本・小川組。“組”というのは語弊があるが、ともかくタッグだ。オーチャンパーカー(なんと裏にも絵が描いてあった)でさっそうと入場した小川。前回のドームの試合をテレビで見た時に、小川派に回ってしまった私としては、ちょっと彼を応援したい。この場でそれが許されるかどうかはさておいて。
橋本のテーマが流れる。が、なかなか入場してこない。「ボイコットか?」と思ったら、よろよろと、セコンドたちに守られるように橋本が入ってきた。今日は赤いハチマキなんだ〜と思ってよく見たら血! ひ、ひえ〜。
いきなり流血とはどーゆーこっちゃ。ざわめく場内。橋本は出血のせいか足元もおぼつかない様子で、ようやくリングイン。すぐさまマイクを手に取り、「小川あぁぁぁ、村上に俺を襲わせるとはどういうつもりだあぁぁぁぁ」と力を振り絞って小川に向かって発する。
両手を上に挙げ、「俺は知らねえ」ポーズをする小川。場内がかたずを飲んで2人の動向を見守った瞬間、場の空気を読めないBBが橋本にキック(笑)。
いくら昨日今日連れてきたばかりとはいえ、状況ぐらい教えとけよー。言葉わかんないんだからさー。と苦笑まじりの中ゴング。
最初は天龍と小川。その間、コーナーでよれよれしている橋本。あんなんで試合できるの?と思いつつ、目はセコンドの健三へ(笑)。最近よくテレビで見ていたが、生で見るとなかなかいい選手かも。ちょっと好きになりそう(笑)。
それは置いておいて、やがて小川が橋本に「おまえもやれよ」とうながすと、リングに入った橋本が小川につっかかっていった。
あわやノーコンテストか?と思ったが、この日の橋本にそこまでの力はなく、ずるずると敵陣にひきずられてリング中央へ。橋本の出血は相当なもんで、鼻をつたってポタポタと落ちているのが遠目にもわかる。でも見てる方は、その傷が本当に襲撃によってついたものなのかがわからず、逆にシラけるばかり。
結局、BBにつかまった橋本が、最後はエルボードロップであっさりやられる。しかしこのBB、身体はでかいが動きが鈍い。このエルボードロップもロープまで走っていったものの、てぼてぼと戻ってきてあげくの果てには一旦立ち止まって落としてたし(笑)。
試合後、さっさと退場していった小川に対して、「おがわあぁぁぁ、4月7日ぁ、引退をかけてやるぞぉぉぉ」と、さらに力ない声で放った橋本。突然の宣言に場内あ然。しかしこの状況ではどう見ても橋本が不利なだけに、なんともやるせない思いに包まれたのは事実。
これにて全試合が終了。最後が最後なだけに、怒りというか、拍子抜けというか、とにかくなんともいえない感情が残った。
後ろの方から聞こえてきたのは「猪木、出てこ〜い!」の声。まさに。でもこんな場に出てきて「1、2、3、ダ〜!」もないよな。
試合後、そんな観客をなだめるかのように、売店に出て営業に精を出す大日本勢。実はいい人たちなのかも。